このたび、上町台地マイルドHOPEゾーン事業の一環として、上町台地マイルドHOPEゾーン協議会が実施する「まちづくり提案事業・調査研究事業」について、6月14日〜7月16日の間に募集を行った結果、まちづくり提案事業12件、調査研究事業3件、合計15件の応募がありました。募集にあたっては、まちづくり提案事業では継続的な活動も含めた“一般事業”のほか、「地域開放(施設含む)」「名所」「福祉」といった上町台地との関わりが深い課題に沿った事業を対象とする“テーマ事業”の2つのコースを設けたところ、幅広いジャンルでの提案がありました。また、調査研究事業においては各研究者から学術性の高い応募がありました。両事業に対する応募者各位の熱意に対して、深く敬意を表します。
本審査委員会では、1次の書類審査をへて、15件すべての応募提案について7月27日に個別ヒアリングによる2次審査を実施し、「事業目的」「公益性」「実現性・発展性」「先駆性」「地域への貢献性や波及効果」「持続性・継続性・熱意」などの観点から総合的に評価を行い、慎重な審議のうえ、まちづくり提案事業10件、調査研究事業2件を選定しました。
今回選定された事業のうち、調査研究事業は、どちらも上町台地の新たな魅力を掘り起こすものであり、研究の少ない分野における貴重な取組みであることや、居住者以外の視点で上町台地の魅力要素を明らかにしようとするユニークな研究課題であることなどの点が評価されたものです。
まちづくり提案事業は、会員間の連携強化や普段の活動をステップアップさせた提案をはじめ、上町台地のさまざまな特性を活かした多彩な内容となっていました。一方で、事業テーマはユニークであるものの、実現性においてより詳細な検討が必要である、と感じられるものもありました。
事業実施額については、できるだけ多くの事業を支援していきたいという想いや、予算の関係から応募者の希望通りに配分できなかったものもありますが、各団体・研究者におかれては、創意工夫のうえ当初の事業趣旨を全うしていただきたいと思います。
最後に、事業の実施にあたりましては、地域や会員の皆様方とより一層連携・協働し、上町台地の居住地魅力の向上や魅力情報の発信に積極的に取り組んでいただくよう、また学術的に意義深い研究となるよう、努力していただくことをお願いいたします。また、今回残念ながら選定に至らなかった団体・研究者におかれましては、次回にあらためてチャレンジしていただくことを心から期待しております。 |